フライフィッシングを始めて最初に出会い、もっとも多くタイイングし、そして、私とずっと一緒に数々の冒険をしてきた相棒。それがエルクヘアカディスです。おそらく多くのフライマンが使っているのではないでしょうか?視認性が良く、魚のくいつきもまぁまぁ良い。そのときの状況に応じてフライというものは変えていかなければならないのでしょうが、一日中エルクヘアカディスだけという日もあるくらい信頼しています。まずこれを流し、魚が捕食に失敗して食い気がまだ有りそうなら様子を見て、違うフライも試してみるという感じです。常にフライボックスに入っているのは、これ(80%)と、ライトケイヒル、アント、フォームバックパラビートル、GRヘアーズイヤーニンフです。これだけあれば十分。大好きです。
私は#11か#13のTMC112Yのフックをよく使います。軽くて上部な上、見やすいけど大きすぎず、20センチ前後のイワナ、アマゴ狙いにぴったりだと思うからです。バイスにフックをセットしたら、アイ側にスレッドを巻きとめます。次にハックルを裏を上にして固定します。ファイバーはゲイプ長と同じくらいにしています。ボディ材はつけていません。ハックルを巻き、上部をハサミでカットします。エルクヘアを一つまみ切ります。私は視認性を良くするために、たっぷり使うのが好きです。
根元に細かい毛が絡まっているので、手でしごいて取り除きます。スタッカーでヘアの長さをそろえます。ウイングはフックと同じ長さになるようにセットして、アイ側から1mmくらい空けて固定します。スレッドにじわーっとテンションをかけながらフレアさせます。
フレアしたヘアを後ろに引っ張り、ウイップフィニッシャーでヘッドを固定します。目印としてオレンジのエアロドライウィングを首元につけて完成です。
もこもこカディス(フラッパーカディス)

持久力はないのですが、高く浮き、視認性がよいので、エルクヘアカディスを改造した”もこもこカディス”を使っています。ハックルを巻いて、上をカットしたあとに、ラムズウールをアンダーウイングとして使ったものです。